今回は関東随一のパワースポット、東国三社巡りの中から「香取神宮」についてご紹介していきます。東国三社の中では鹿島神宮と似ているところも数多くあるのですが、鹿島神宮が「剛」のイメージであるのに対し、香取神宮は「柔」のイメージがあるんですよね。ちなみに三社の中では次男的な存在です。
新海誠監督の映画「すずめの戸締り」のモデルとなった「要石」の片方を持つことでただ今注目の神社です。
香取神宮も境内が広く12万3千㎡(東京ドーム2.6個分)の広さがあり、地形的にも坂が多いので迷ってしまうと体力を消費してしまいます。効率よく香取神宮の見どころを回りたいという方のためにも、今回も香取神宮の周り方もご紹介していきます。
境内が広すぎて迷っちゃいそう
そんな方のためにくわしくご紹介していきますよ
この記事ではこんなことがわかります。
- 香取神宮の周りかた
- 香取神宮のパワースポット
- 香取神宮の休憩場所とトイレの位置
香取神宮
まずは香取神宮について解説します。
香取神宮
千葉県香取市にある下総国の一の宮、創建は神武天皇18年(紀元前642年)2664年の歴史を誇る。利根川下流右岸の「亀甲山(かめがせやま)」と称される丘陵上に鎮座する。全国約400社の香取神社の総本社である、また、鹿島神宮と共に宮中の四方拝で遥拝される一社である。
祭神は「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」天照大御神の命を受け香取神宮の祭神である武甕槌大神と共に出雲の国に降り、大国主命と話し合って(大国主命の息子と力比べをした後)国譲りの交渉をまとめた。
ご利益はご利益は勝負運向上、平和・外交の祖神として、交通安全、災難除けの神としても有名。
香取神宮の周りかた
香取神宮は「亀甲山(かめがせやま)」という山の上にある為に本殿に着くまでに坂が多く結構な体力を消費します。予備知識ゼロで迷ってしまうと向かうとちょっと疲れてしまいます、そんな事にならないように、ここからは香取神宮の回り方を解説してきます。
朱塗の大鳥居〜総門
香取神宮の参道には他の二社に比べてとても活気が感じられます。お土産物を売る店、団子や蕎麦が食べられるお店、自家焙煎コーヒーが売りのカフェなど様々なお店が立ち並び、店先での呼び込みなども有り観光地らしく賑わっています。
まずは参拝を先に済ませるため参道の商店街は後ほどご紹介する事にします。
朱塗の大鳥居
参道商店街を抜けると香取神宮の聖域の入口「朱塗の大鳥居」が有ります。やはりこちらでも一礼をして境内に入っていきましょう。
実はこの鳥居は「二の鳥居」とされていて「一の鳥居」は香取神宮から約2kmほど離れた利根川の河川敷にある「津宮浜鳥居」なんです。江戸時代は水運が盛んで江戸から船で参拝に訪れる際に一の鳥居を潜ってから参拝に来ていたそうです。
とはいえ現代では聖域の入り口としてはやはりこの朱塗の大鳥居がしっくりくると感じるでしょう。
表参道
朱塗りの大鳥居を潜った先には鬱蒼とした木々に囲まれた表参道に入って行きます。
表参道は結構な勾配があるのでゆっくりと登って行きましょう、この先にも大きな階段があるのでここで体力を消費しすぎないよう注意しながら登って行きます。
またこの表参道には春は桜、秋は紅葉に包まれ四季折々の景色を楽しむことができます。
神池
表参道の坂を登り切ると参道の左右両側に池があります。ベンチもあるので表参道の坂を登って来た疲れを癒すにははここでゆっくりするのが良いでしょう、
二の鳥居・総門
表参道の坂を登り切ると見えてくるのは三の鳥居と総門です。
えぇ〰︎ まだ登るの?
登りは総門前のこの30段で終わりです、表参道の坂を登ってきた体には少々キツイですが頑張って登って行きましょう。
総門〜本殿
総門を潜り正面に見えてくるのが「手水舎」です。こちらで手を清めてから行きましょう。
手水舎のすぐ横に御由緒の案内板が有ります。
御由緒案内板
楼門
さていよいよ楼門の登場です。
この日はあやめが飾られていました、近くの潮来市ではこの時期「あやめ祭り」が有名です。
楼門は元禄13年(西暦1700年)に江戸幕府によって造営されは国指定の重要文化財に指定されています。正面向かって左の壮年像はなんとあの大化の改新の英雄藤原鎌足と伝えられています。楼門正面の神額は、鹿島神宮と同じ海軍元帥東郷平八郎の直筆。
パワースポット(本殿)
楼門の先には本殿が有ります、こちらでも「夏越しの大祓」として茅の輪が設置されていました。潜り方などは説明書きが貼ってあるのでそれに従ってぐるぐる回って潜りましょう。
元禄13年(西暦1700年)楼門と同じ年に江戸幕府によって造営されやはりこちらも国指定の重要文化財に指定されています。重厚感のあるシックな印象ですね。
参拝をして三社巡りの安全を願いましょう。
本殿はぐるっと一周回って見ることができます。黒の漆を基調に極彩色の装飾が素晴らしいので是非裏側にも回ってみてください。
パワースポット(御神木)
拝殿の右側には御神木が有ります。案内板もあるのですぐにわかると思います。
樹齢千年以上と言われ幹の太さは7.4メートルもあり堂々とした威厳を感じます、近寄ってパワーをいただきましょう。
練習艦かとりの碇
本殿左側には海上自衛隊の練習艦「かとり」のイカリかおいてあります。自衛隊の船の名前にもなっていたんですね。
本殿〜要石
さあ本殿周りを見渡した後はちょっと戻ってから香取神宮の別の顔へと足をすすめていきましょう‼︎楼門を出てを右曲がって旧参道を戻って行きます。
旧参道
旧参道から「要石」に向かいます。民家の路地に入って行いくと要石が有ります。ちょっとわかりづらいので下の写真を参考にしてください。
この先を左に曲がります。(行き止まりに見えますが左に道があります)
曲がって来たところがこちら、この階段を登ると「要石」が有ります。
パワースポット(要石)
この柵の中に香取神宮の「要石」があります。近づいてみてみましょう。
じゃーんこちらが香取神宮の「要石」です。
鹿島神宮にも「要石」が有りましたよね、鹿島神宮の時に要石は「地震を起こすナマズを封じ込めている」とご紹介しましたが、香取神宮の要石はナマズの尻尾を鹿島神宮の要石はナマズの頭を抑えているそうなんです、ここでも両宮は力を合わせて地震から守っていただけてるんですね。
そして実はこの二つは要石は地中で繋がっているという言い伝えもあります。鹿島神宮の要石は凹型だったのに対し香取神宮の要石は凸型なんです。
新海誠監督の映画「すずめの戸締り」のモデルとなったのが「要石」です。映画では巨大ミミズを封じ込める石として描かれていましたが実物はナマズを封じ込めています。
要石〜奥宮
要石に参拝した後は「奥宮」に向かいます。
奥宮への道は一度旧参道へ戻り案内板に従って左に曲がります、カーブミラーが目印です。
剣聖飯篠長威斉家直 墓碑
奥宮へ向かう参道の途中に剣聖飯篠長威斉家直(いいざさ・ちょういさい・いえなお)の墓碑が建っています。飯篠長威斉家直は取神宮境内にて千日籠もりの修行をし、剣法の奥義を極め、天真正伝香取神道流を起こした人物です。
パワースポット(奥宮)
飯篠長威斉家直の墓碑を参拝したらすぐ近くにあるのが奥宮です。この階段を登った先が奥宮です。ここにも茅の輪がありますね
こちらが「奥宮」です、経津主大神の荒魂を祀っています。
ひっそりとしていて神秘性を感じます、鹿島神宮と違って奥まったところにあるのでここまでくる方はそれほど多くないです。現在の社殿は、昭和48年伊勢神宮御還宮の折の古材によるものなんだそうです。
奥宮〜朱塗りの大鳥居
奥宮からの下り坂
奥宮の左側に下り坂があるのでそちらを降りて行きます。結構な旧坂なので雨の日などは滑りやすいので注意して降りていきましょう。
この坂を降りきったら最初の朱塗りの大鳥居のところまで戻ることができます。
参道商店街 おすすめの名店
亀甲堂
参道商店街の中でも一番外側、駐車場からすぐのところに以前のブログで香取神宮のランチのおすすめとしてご紹介した亀甲堂さんがあります。
ここは自家製粉の手打ち蕎麦と登録商標にもなっている「厄落としだんご」が有名です、店頭での販売もしておりとても活気があるお店です。
店内でも食べられますが天気の良い日はテラス席がおすすめです、今回は厄落しだんごをいただきました、お茶もセルフで飲み放題です。
香取神宮のトイレはこちらの亀甲堂の裏のトイレと、朱塗りの大鳥居の近くのトイレ、また楼門の近くのトイレの3ヶ所です。鹿島神宮のように広大な敷地ではないので最初に亀甲堂の裏のトイレに行っておけば問題ないでしょう。
香取神宮のまとめ
さて今回は東国三社巡りの内の次男的な存在「香取神宮」をご紹介してきました。
香取神宮は参道商店街に活気があるのでちょっと入ってみたくなるお店もあって楽しく回ることができます。お店に入って休憩されることをおすすめします。
参道は本殿が山の上にあるので東国三社の中では一番登りがキツイです。その辺を見越して体力を温存しておくか最初に回ってしまうのがおすすめです。
行程としては本殿までは登りはありますが一本道なので迷うことはないとおもいます。ですが要石や奥宮への道が分かりにくいので今回のブログを参考にしていただければと思います。
今回ご紹介した主要スポット以外にも宝物館には国宝「海獣葡萄鏡」や数々の古文書など、また本殿の裏には鹿島神宮と同様に鹿園もあり、まだまだ見どころがたくさんあります。
香取神宮は「本殿」「奥宮」「要石」がパワースポットとして紹介されています、鹿島神宮と似通っていると感じるかもしれませんが、逆にそれぞれの違いを探していくのも楽しいのではないでしょうか。
要石は鹿島神宮は凹形だったけど香取神宮は凸形だったりするように、また鹿島の奥宮は堂々とした佇まいだったけど香取の奥宮はひっそりとして神秘性のある印象だったりとちょっとした違いを発見したり、そんな比較ができるのも東国三社の魅力です。
今回の記事が香取神宮境内巡りの参考にしていただければと思いながら、この記事を締めたいと思います。
それでは今回もご覧いただき
ありがとうございました〜