今回は関東随一のパワースポット、東国三社巡りの中から「鹿島神宮」についてご紹介していきます。東国三社の中でも歴史、広さともに一番を誇る「鹿島神宮」、三社の中では長男的な存在です。
新海誠監督の映画「すずめの戸締り」のモデルとなった「要石」の片方を持つことでただ今注目の神社です。
そんな鹿島神宮は見どころもたくさんあるので、
本殿以外どこを見ればいいかわからないよ〜
そんな方に向けて鹿島神宮の周り方もくわしくご紹介していきます。
この記事ではこんなことがわかります。
- 鹿島神宮の回り方と見どころ
- 鹿島神宮のパワースポット
- 鹿島神宮の隠れた見どころ
- 鹿島神宮の休憩場所とトイレの場所
鹿島神宮
まずは鹿島神宮について解説します。
鹿島神宮
茨城県鹿嶋市にある常陸国の一の宮、創建は神武天皇元年(紀元前660年)実に2680年の歴史を誇る。全国600社の鹿島神社の総本社である、ヤマト政権からは蝦夷に対する軍事拠点としての役割を与えられ本殿は蝦夷の居る方角を意識して北向きに建っている。
祭神は「武甕槌大神(たけみかずちのおおかみ)」天照大御神の命を受け香取神宮の祭神である経津主大神と共に出雲の国に降り、大国主命と話し合って(大国主命の息子と力比べをした後)国譲りの交渉をまとめた。
ご利益は勝負運向上、武芸上達、他に「鹿島立ち」と言われ、旅の安全や人生における転換点にお参りすると良いとされている。
鹿島神宮の回り方と見どころ
鹿島神宮は70ヘクタール(東京ドーム15個分)の広さがあり必見スポットも点在しているので予備知識ゼロで向かうとちょっと迷ってしまうかも知れません、そんな訳でここからは鹿島神宮の回り方を解説してきます。
またこちらに公式サイトの地図のリンクも載せておきますのでご活用ください
大鳥居〜楼門
大鳥居
まずは鹿島神宮聖域の入口とも言える「大鳥居」、すべての始まりはここからです、こちらで一礼をして境内に入っていきましょう。
みんな参道の端のほうを歩いているね
参道の真ん中は神様の通り道なので左右どちらかに寄って歩きましょう
この鳥居は東日本大震災の時に一度倒れてしまったのですが、境内の杉の木を利用して2014年に再建されました。
楼門
この鳥居を潜り正面に見えてくるのが「楼門」です。楼門を潜る前にちょっとストップです、この左側に見えている「手水舎」で手を清めてから行きましょう。
現在はコロナウイルスの影響で柄杓などはありません、また口に水を含むのはちょっと感染リスクを考えると控えておいた方がいいかとも思うので両手のみで失礼させていただきます。
この楼門は国指定の重要文化財で鹿嶋市のHPによると「鹿島神宮大宮司が三代将軍徳川家光の病気平癒の祈願をしたところ、将軍の病気が快癒したことから、水戸初代藩主徳川頼房がお礼として奉納したもの」とのことです。なお楼門正面の神額は、海軍元帥東郷平八郎の直筆。
筥崎宮(福岡県福岡市)、阿蘇神社(熊本県阿蘇市)と並び日本三大楼門の一つに数えられる楼門で。国の重要文化財にも指定されています。
楼門〜本殿
パワースポット(本殿)
楼門を潜るといよいよ本殿が見えてきます、この日は6月中ということもあり「夏越しの大祓」として茅の輪が設置されていました、この茅の輪を潜ることにより1月からの半年分の穢れを落とすことができます。
正面やや右に仮囲いに覆われているのが現在の「拝殿」です。これは「令和の大改修」という令和3年から7年計画で行われている改修工事の施行中の姿です。ちなみに拝殿は令和6年上旬に工事終了予定です。
本殿(拝殿含む)は元和5年(1619)に2代将軍・徳川秀忠公が寄進、こちらも国の重要文化財に指定されています。
それでは早速本殿でお参りといきたいところですが、ちょっとストップ‼︎待ってください
本殿より先にお参りするところがあるのです。
本殿と仮殿の間に「高房社」という建葉槌神を祀る摂社があるのですが、まずこちらを参拝してから本宮を参拝するという古来からの習わしがあります。
高房社への参拝が終わったら本殿のお参りをします、日頃の感謝と今後の誓いを立てると良いでしょう。
本殿と相対して立っているのが仮殿です、仮殿も国の重要文化財に指定されています。
御祭神案内板・鹿島アントラーズ絵馬
本殿からさらに右へ行くとこの写真のように案内板と鹿島アントラーズの必勝祈願の絵馬があります。
さあお参りをした後は鹿島神宮の奥地へと足をすすめていきましょう‼︎
本殿を右に見ながら奥山道へと入っていきます。
本殿〜奥宮
奥参道
ここから奥宮までの奥参道は300m続きます。巨木に囲まれ鬱蒼とした森の中を歩くことで森林浴の効果もあり、日頃のストレスなんか飛んでいってしまうでしょう。
奥参道に入ってすぐ左側に石灯籠があるのですが、1619年に奉納されたという貴重なものなのでぜひ見ていってください、茨城県の指定文化財になっています。
この奥参道を進んでいくと左側が突然開けてきます。
なにやら金網の柵が見えてきたらそこが鹿島神宮の「鹿園」です。かわいい鹿を目の前にすぐに駆け寄りたくなりますがここでもちょっとストップです。
さざれ石
鹿園の手前には君が代で有名な「さざれ石」があるんです。鹿を見に行きたい気持ちをグッと堪えてこちらも是非見て行ってください。ゴツゴツとした石の表情に荘厳な気持ちを感じられます。
鹿園
さあ「さざれ石」を見た後は「鹿園」へ急ぎましょう、こちらの鹿園では見るだけではなく、餌やりもできるので、是非ともかわいい鹿と触れ合っちゃいましょう。
またこちらの鹿は武甕槌大神が奈良の春日大社に行く時に鹿に乗って行ったという言い伝えが有り、ここ鹿島の鹿が奈良の鹿の先祖なんだそうです。
さあ鹿とゆっくり戯れた後は「奥宮」に向かいます。
パワースポット(奥宮)
こちらが「奥宮」です。
もともと現在の本殿の位置に徳川家康が建てたものですが、14年後に徳川秀忠がさらに立派な本殿を建てたことによりこの位置に移ってきました。
令和の大改修での工事は終わり、きれいになった奥宮を見ることができます。
奥宮〜要石
奥宮の左脇を抜けていくとまた奥へと続く森の小道があります。この道を進んでいくと「要石」があります。
ナマズに乗った武甕槌大神
途中で「ナマズに乗った武甕槌大神の石像」が現れます。
この石像はこの先にある「要石」の存在を表しています解説は後ほどとして、どんどん進んでいきましょう。
要石に向かう参道にラブラブな木たちを発見しました、バックハグしているみたいですね。要石に向かって行く方向の右側にあるので見つけてみてください。
パワースポット(要石)
この柵の中に「要石」があります。この石にどんな意味があるのでしょうか?ここで先ほどのナマズに乗った武甕槌大神の石像を思い出していただきたいんですが、実はこの要石はナマズに刺さっていた刀の柄の部分なんです。つまり地震を起こすナマズをこの石で封じ込めているという言い伝えです。いやいやありがたいことですね。
新海誠監督の映画「すずめの戸締り」のモデルとなったのが「要石」です。映画では巨大ミミズを封じ込める石として描かれていましたが実物はナマズを封じ込めています。
この石も誰かが石となって封じ込めてくれているのかもしれません。
要石の近くには小林一茶と松尾芭蕉の句碑があります。
小林一茶と松尾芭蕉なんて豪華ですね
ISSA & BASHOW夢の共演です 笑
要石を参拝したら再度、奥宮のところまで戻ります。
奥宮〜御手洗池
奥宮を左に見ながら右折すると急な下り坂が見えてきますので降りていきましょう。
うわ〰︎ すごい急坂‼︎
帰りはこの坂を登ることになるので体力がない方は注意しましょう
道に沿って右にカーブしていくと、見えてくるのは御手洗池です。
パワースポット(御手洗池)
1日に40万リットル以上というものすごい量の湧水を誇る「御手洗池」です。大人も子供もどんな人が入っても水位が胸の高さを超えないという言い伝えがあり、昔はこの池に入って身を清めてから参拝したそうです。
池の裏側に水を汲める場所があるので持ち帰ることもできます。(ヒシャクも有ります)
このお水は飲んでもいいの?
生水なので一度煮沸してから飲むようにしましょう
湧水茶屋 一休(ひとやすみ)
御手洗池のすぐ横には前回のブログでランチのおすすめとしてご紹介した「湧水茶屋 一休(ひとやすみ)」さんがあります。
ここは茨城名産の常陸秋そばを御手洗池の湧水で打った手打ち蕎麦が絶品なんですが、今回はもう一品「三食団子」をご紹介します。見ての通りボリュームあるお団子で上から「みたらし団子」「草餅+あんこ」「きび団子+きな粉」という贅沢三兄弟という至福の一本です。これはぜひ食べていただきたいです。
帰り道は先ほどの急坂を登っていく事になるので、こちらでゆっくりと休んで体力を回復させておきましょう。湧水茶屋一休さんでゆっくりした後はゴールは近いです。
御手洗池〜御手洗池口大鳥居
御手洗池から流れ出た湧水はこの細い水路を通ってもう一つの池に注ぎます。
鹿島神宮園地御手洗公園
この池があるところが「鹿島神宮園地御手洗公園」です。
公園といっても遊具があるわけでもなくベンチに座ってゆったり過ごすような公園です。この場所は江戸時代までは「御手洗涼泉寺」というお寺がありました。神仏習合時代の面影を感じさせます。
またこの池にはアメリカザリガニが生息しているので、地元の子供達がザリガニ釣りに夢中になっている姿が見られます。私も子供の頃はザリガニ釣りが大好きだったので懐かしく思いながら見守ってしまいます。
御手洗池口鳥居
「鹿島神宮園地御手洗公園」を抜けると最後に見えてくるのは「御手洗池口鳥居」です。
巨大な鳥居なので遠くからでもすぐにわかります。
実はこの鳥居も東日本大震災によって倒壊してしまったのですが2020年に鋼板製で再建しました、鋼板製ではありますが、木造鳥居の様式にならい部材元末の直径差を再現しています。
さてさて、こちらの「御手洗池口鳥居」が今回のゴールです、この後は来た道を引き返していくことになります。
あの急坂を登っていく事になるので残りの体力を残量を確認しておきましょう。
御手洗池口大鳥居の横にはトイレが設置されています。
スタート地点の大鳥居にもトイレはありますが結構な距離があります、鹿島神宮ではトイレは3カ所用意されていますが広大な境内ではそれぞれが離れているので、早め早めの行動をしておいた方が良いでしょう。
境内は広いのでこちらのトイレに行っておくことをオススメします
トイレの詳しい位置はこちらの境内案内からご確認ください
鹿島神宮のまとめ
さて今回は東国三社巡りの内の長男的な存在「鹿島神宮」についてご紹介してきました。
私も初めて行った時はどこを見ればいいのか分からずに本殿でお参りだけして帰ってしまったんです。「あぁ有名な神社に来たな〜」程度にしか思わなかった記憶があります。
ちゃんと調べていく事により広大な境内にたくさんの見どころがあることがわかり、それ以来何度も足を運んでいます。つまりなにも調べずに行ってしまうのは勿体無いんです。
今回ご紹介した、有名スポットだけではなく色々な場所に末社も祀られています。大国主命、素盞嗚尊なども祀られているので立ち寄ってみていただきたいと思います。
鹿島神宮は何と言っても「本殿」「奥宮」「要石」「御手洗池」が特にパワースポットとして紹介されることが多く実際に行ってみると不思議と癒されるような気がします。まあ私はスピリチュアルなことはよく分からないですが。
東国三社巡りでは時間との戦いになってしまうかとも思いますが是非とも本殿のお参りだけでなく「要石」と「御手洗池」にも足を運んでいただきたいと思います。
今回の記事が鹿島神宮境内巡りの参考にしていただければと思いながら、この記事を締めたいと思います。
それでは今回もご覧いただき
ありがとうございました〜