みなさんこんにちは〜
ジャンダルです
今回は先日アップした壇上伽藍と金剛峯寺に続きまして、奥の院に行ってきた模様をアップしていきます。
前回の様子はこちら
壇上伽藍と金剛峯寺はすぐ近くにあるので歩いて行き来できますが、奥の院は少し離れているので歩いていくと40分ほどかかります。
往復を考えると流石に厳しいのでバスを利用するのが賢明です
精進料理
壇上伽藍、金剛峯寺と見終わって奥の院に向かおうと思ったのですが、まだお昼ご飯を食べていないことに気がつき、
金剛峯寺周辺で食べてしまおうとお店を探しました。
「腹が減った」ポン・ポン・ポン「よし!店をさがそう!」
というのも色々調べていくと食事をする場所としては、奥の院の周辺よりも金剛峯寺周辺の方がお店がたくさんあって、精進料理を食べられるお店もあったからです。
そして見つけたお店がこちら
「花菱」さんです。
食べログ3•5点を誇る高野山の精進料理の名店で、旅行ガイドなんかにも乗っているお店です。
明治初期創業のこのお店は昭和天皇の行幸のみぎりでの調理を2回も担当したという格式あるお店なんです。
そんな花菱さんで頂いたお料理がこちら!
「三鈷膳」2200円(税込)です
食前酒・煮合せ・ごま豆腐・茄子田楽・中付・ご飯・お味噌汁・香の物
デザート(柿のゼリー)
なんと言ってもの茄子の存在感‼︎
本来なら肉や魚といったメインを張れるおかずのところに「茄子」!
もしも私が小学生で家のご飯のメインに茄子が出てきたら、こんな感じでガッカリさせられるんでしょうけれども…
子供「かあちゃん、今日の晩御飯なに⁈」
母 「今日は茄子まるまる一本よ〜」
子供「ナス… 茄子まるまる一本…」⤵︎⤵︎⤵︎
でも私も、もう大人だから、色々わかった上で食べてみましたよ
どんなもんかな〜と食べてみたところ意外や意外、濃厚な味噌で味付けされたこの茄子の美味しさには、本当にビックリさせられました。
へー「茄子」ってメイン張れるんだー‼︎
と改めて感動してしまいました。
そして「ごま豆腐」はスーパーで売っているものとは比べ物にならない深みのある味でスーッととろけていく食感がたまらない美味しさでしたよ。
そのほかの野菜も丁寧に作られていて、
素材の味がしっかりしているので、出汁との出会いにより本来の味が引き立って
日本料理の原点を見たような感覚になりました。
いやー美味しかったですね〜
精進料理では禁止されている食材は大きく分けて2つあります、
1つはみなさんご存知、肉・魚・卵等の動物性の食材です。
そしてもう1つは煩悩を刺激する五葷(ごくん)と呼ばれるニラ・ニンニク・ネギ等のネギ属などに分類される野菜とのこと。
動物性の食材は知っていたのですがニラやニンニク、ネギなんかもダメなんですね、初めて知りました。ってことはお坊さんはギョーザは食べられないのか… 辛すぎる
さてお腹も一杯になったことだし奥の院へ向かうことにしますか。
奥の院(一の橋から参道)
奥の院へはバスで向かいました、金剛峯寺周辺から奥の院までは、歩いていくと40分はかかるとのことでしたので、バスを利用するのがおすすめです。
奥の院では写真がうまく撮れていなかったので、ちょっとここからは素材写真を使わせていただきます。
奥の院の正式な入口「一の橋」です。
ここから鬱蒼とした木々に囲まれた参道を2kmほど進んでいくんですが、この参道がまた面白いんです。
ここからの参道にはいろいろな武将や企業の殉職者などのお墓がズラーっと並んでいるんです。
有名どころで言うと織田信長、豊臣秀吉や石田三成、明智光秀などなどの戦国武将のお墓(供養塔)があったりします。
また武田信玄と上杉謙信が向かい合ってお墓が立っていたりして、ここでも川中島の合戦をしているかのようです。
もちろん実際のお墓はそれぞれ各地にあるのですが、56億年後にお釈迦様が復活されるという伝承に基づき、その際に通訳の仕事をされると言う弘法大師の近くで眠りにつきたい、との願いから高野山奥の院にお墓を立てるようになったんです。
こんな感じの参道をひたすら歩いて行きます、普通ならかなりしんどいはずなんですが、たくさんの武将や企業を探しながら歩いていくと、意外と2kmぐらい楽しく歩けてしまうものですね。
さあこの後は高野山の核心に迫っていきます。
奥の院(御廟橋と灯籠堂)
参道を歩き切った先にはこちらの御廟橋があります。
ここで弘法大師に一礼をして渡っていきます。
ここから先は高野山の聖域中の聖域で参拝者も脱帽の上、写真撮影や飲食は禁止となり、気持ちを引き締めて渡っていきます。
奥に見えているのは灯籠堂で御廟の拝殿のようなものです、2万基を超える数の献灯が奉納されていて昭和天皇や白河上皇のものもあります。
そしてさらにその奥に弘法大師が今も瞑想を続けている、御廟があり参拝者は灯籠堂の裏でロウソクを立ててお参りをします。
やはり御廟のあたりは空気が違っていて何か研ぎ澄まされたような神聖な感覚を肌で感じることができます。案内板などはなく特に御廟と書かれているわけでもないので、この空気感で「あぁここなのか」と察するわけです。
さて灯籠堂をぐるっと回って御廟橋で再度一礼をして帰ります、弘法大師はこの御廟橋まで見送りに来てくれているそうです。
奥の院(裏参道〜中の橋)
帰路は裏参道から帰ることにします。
裏参道はちょっと笑ってしまうようなネタの宝庫で、ぶっ飛んだオブジェのようなお墓がたくさんあります。
その中でも特にインパクトのある2つをご紹介します。
新明和産業という航空機や特装車、パーキングシステムなどの会社です。
いやーぶっ飛んでますよね。
その次は有名なこちら!
「しろあり やすらかにねむれ」これですよ、これを楽しみにしていました。
このほかにもヤクルトや福助、UCCなど工夫を凝らしたネタ系企業墓がたくさんあります。
表参道とは違い歩いている人が笑いながら楽しそうに歩いているのがとても印象的で素敵な場所だなと、高野山の懐の深さに触れられるのが裏参道だと思います。
最後はこちらの「中の橋」からバスに乗って奥の院は終了です、御廟からは徒歩15分ぐらいでしたが、こちらも楽しく歩けるので、あっという間に着いてしまいました。
まとめ
さて前回の壇上伽藍と金剛峯寺に続いて
今回は精進料理と奥の院をご紹介しました。
高野山はまだまだ奥が深く「大門」や「徳川家霊台」など、他にも見どころはたくさんあるのですが、絶対に外せない
「壇上伽藍」「金剛峯寺」「奥の院」の3ヶ所をご紹介してきました。
ここで怒られそうですがこの3ヶ所を会社に例えてみたいと思います、エンタメとして生暖かくみていただければ嬉しいです。
壇上伽藍では弘法大師による真言密教の世界観を表現したいわば企業の「体験型ショールーム」のような場所だと思います、
世界に広く高野山を知ってもらうために
色々な工夫を凝らしてあり、根本大塔では立体曼荼羅による、壮大なプレゼンテーションが繰り広げられていました。
金剛峯寺は企業でいう「オフィス」のような場所だと思いました。
応接間や事務室、キッチンなど実務的な作業場として今でも使われており、どれも非常に豪華で荘厳ではありますが、オフィスとしての役割を与えられているんだと思いました。
そして奥の院は「社長室」のような場所ではないでしょうか。
たくさんの取締役に見守られた奥の奥では社長が今でも黙々と執務をされている、食事に出る間も惜しいので1日に2回Uber eatsを頼んで持ってきてもらう、
そしてたくさんの人が会いにくるが丁寧に玄関(御廟橋)まで見送りに来てくれる。
そんなスーパー社長の弘法大師による
高野山という巨大カンパニーこんな例えが思いつきました。
今回は主要3ヶ所のご紹介でしたが、まだまだ重要な見どころはたくさんあります。
他のところもゆっくり回るとなるとやはり、宿坊に泊まって2日掛りでドップリと高野山にひたるのがいいでしょう。
私も次回は宿坊に泊まって座禅なども
ゆっくりと体験したいと思いました。
それでは今回もご覧いただき
ありがとうございました〜
前回記事はこちらからどうぞ💁
おまけ
今回、私は和歌山駅のホテルを10時にチェックアウトして橋本駅、極楽寺橋駅と乗り継いで高野山駅に着いたのは13時を回っていました。
ちょっとバタバタでしたが主要3ヶ所を回るにはギリギリの時間配分だったかと思います。
もし和歌山駅から高野山へ向かう方は参考にしていただければと思います。