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【NIPPONIA 秩父 門前町】築100年の蔵に泊まる特別体験の宿泊記

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都心から電車で90分、昔の風情が息づく秩父。その中心に、2022年8月に築100年超の町家をリノベーションした古民家ホテル「NIPPONIA 秩父 門前町」が誕生しました。

私はまだ観光地化が進む前から、大好きな秩父へ足しげく通ってきた一人。街の移り変わりを肌で感じてきたからこそ、NIPPONIAブランドがどんな滞在を提供するのか楽しみにして、今回宿泊してみました。

本記事では客室の様子、特典サービス、さらに周辺観光まで、リアルな宿泊者目線で徹底レビューします。週末に非日常を楽しみたい方、癒やしの古民家ホテルをお探しの方の旅のヒントになればうれしいです。

ジャンダル

「秩父を20年以上歩き続けた僕が、「これは楽しい!」と叫んだ古民家ステイです。

今回は【前編】で客室とホテル全体を徹底レビュー、【後編】では創作フレンチの夕食と地元食材たっぷりの朝食を詳報します。ぜひ最後までお付き合いください!

 

🚧後編の記事は現在執筆中です🚧

NIPPONIA 秩父 門前町の良かった点、気になった点

良かった点

  • 古民家が持つ抜群の雰囲気
  • 街に点在する分散型ホテル
  • 無料サービスも充実

気になった点

  • 断熱性、防音性は低め
  • 夜間はフロント不在
  • セキュリティ面

 

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目次

チェックイン

「NIPPONIA 秩父 門前町」は、築100年以上の町家をリノベーションした客室が一帯に散らばる“分散型ホテル”です。チェックインは、母屋「MARUJU棟」のレセプションで行います。格子戸と土壁が残る外観は街に溶け込んでおり、暖簾をくぐった先にフロントデスクが現れます。

 

こちらがメインエントランスです。

暖簾をくぐる木の戸口がホテルの“正面玄関”。レストラン側からも入れますが、この入口を選んで裏手へ回り込むひと手間が、旅気分をぐっと高めてくれます。

 

中へ入るとすぐにフロント兼レストラン。ここでチェックインを済ませ、夕食と翌朝の朝食も楽しめます。もとは「マル十薬局」として長年商いを続けた建物で、年月を重ねた木の質感が心地よく残っています。

 

地元秩父のイチゴ茶をいただき、チェックイン手続きを終えると、スタッフさんが客室まで案内してくれました。

ジャンダル

座ってチェックインしながらも、MARUJU棟の柱や梁のディテールに見入ってしまう…!

 

 

今回宿泊したのは MARUJU棟 103号室です。

蔵をリノベーションし、洗面所と浴室が新設され快適に過ごせます。建物全体を専有できるので、一棟貸しのように自由に過ごせます。

  

こちらが 103 号室の入口。風情ある木製の引き戸が目印です。

Screenshot

鍵はスティック型キーホルダー付きの昔ながらのシリンダータイプ。

MARUJU棟は「母屋」のほかに「はなれ」と蔵が2棟という構成です。

 

客室の様子

それでは客室を詳しく見ていきましょう。

まずお伝えしておきたいのは、NIPPONIA 秩父 門前町の建物はすべて古民家や蔵を活かしたリノベーションのため、最新ホテルのような断熱性・気密性・防音性は備えていません。四季折々の外気や町の気配を “暮らしの延長” として感じる造りですので、その点をご承知ください。

客室タイプは棟ごとに間取りも趣も異なります。
(詳細はタブを開いてご覧ください)

「NIPPONIA 秩父 門前町」 部屋タイプ表
部屋タイプ広さ・定員
MARUJU棟101 母屋(はなれ)32m2・2名
102 蔵49m2・2名
103 蔵40m2・2名
104 母屋50m2・2名
105 母屋34m2・2名
KOIKE・MIYATANI棟201 宮谷履物店43m2・2名
202 宮谷履物店52m2・4名
203 小池煙草店43m2・2名
客室総数8室

 

今回宿泊したMARUJU棟103号室は、40㎡でツインベッドのお部屋です。

 

リビングは大型ソファを主役に据えた落ち着いた空間です。

ジャンダル

どうですか、この雰囲気… 隠れ家みたいで胸が高鳴りますね!

 

窓は高い位置にある明かり取りのみで眺望はありませんが、その分、室内の静けさが際立ちます。

 

蔵を改装しただけあり、天井は高く梁もむき出し。古材の存在感が空間を引き締めています。

 

玄関はガラスの引き戸を採用し、自然光が柔らかく差し込む設計。

玄関から入ると最初に帳場箪笥がさりげなく迎えてくれます。昔の暮らしを感じる風合い、この宿ならではのインテリアです。

デスク、備品について

リビングスペースを詳しく見てみましょう。

中央には大きなソファと木製ローテーブルがあり、ゆったり過ごせる雰囲気です。時間の流れを忘れてくつろげるよう、テレビや時計はあえて置かれていません。

 

テーブル上には本や周辺観光パンフレット、充電器などが置かれていて、少し生活感がある印象。

 

充電器は室内備え付け。観光案内も同じテーブルにまとめられています。

ジャンダル

『ブラタモリ 秩父編』で街のなりたちを読み込み、旅欲が加速しました!

 

桐のタンスの上にはお茶セット、ボトルウォーター、茶器、ケトル、引き出しの中は空でした。

 

さきほど建物の断熱性が高くないと記載しましたが、暖房はエアコン+石油ストーブの二刀流で万全です。

ジャンダル

パワフルなストーブとエアコンの温風で寒さの心配は無用でした!

 

クローゼットはありませんが、洋服を掛けられるポールがあり、羽織も備えられています。

 

玄関脇には帳場箪笥が置かれ、内部は空。古民家の趣を添えるインテリアとして活躍しています。

ベッドまわり

次はベッドまわりをチェックしていきます。

ベッドはツインタイプで、サイズは120cm×195cmが2台。幅も広めで、大人2人でゆったりと休めます。

 

ベッドサイドには照明スイッチのみで、コンセントやUSBポートはありません。スマホの充電はリビング側で済ませておくと安心です。

ベッド左側
ベッド右側

 

寝間着はサラッとした肌触りの浴衣。マットレスはシモンズ製で、やわらかめのタイプ。体をやさしく包み込むような寝心地がよかったです。

ゆかた
ベッドマット

 

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洗面台、お風呂、トイレ、アメニティーについて

次は水まわりをご紹介します。増設されたエリアだけに、どこも真新しくて清潔感があります。

洗面台
洗面台は省スペースながら機能的。小ぶりなボウルの奥に大きな丸鏡を配し、身支度がしやすい設計です。

 

フェイス&ハンドソープは DHC、ドライヤーは SALONIA スピーディーイオンドライヤーです。

ジャンダル

SALONIA の風量に驚き。髪が短時間でサラッと仕上がりました。

 

アメニティは歯ブラシ、カミソリ、ヘアバンド、ヘアブラシ、コットン、さらに Kracieの無添加スキンケアも揃っており充実していました。

 

洗面台左手の奥が檜風呂。その手前に冷蔵庫と貴重品ボックスが収まっています。

 

バスタオル、フェイスタオル、ボディタオル、シャワーキャップ、耳栓がまとめて置かれていました。

 

冷蔵庫の中には茶色い液体が…

なんとこれは地元秩父のクラフトコーラでした。NIPPONIAのホテルでは各地のクラフトドリンクが提供されています。

 

お風呂
浴槽は大人が楽に足を伸ばせる大きな檜風呂。湯につかると檜の香りがふんわり広がり、とてもリラックスできました。

 

バスアメニティは DHC オリーブゴールド。シャワーヘッドは水圧切替え式の TOTO 製、洗面器には懐かしのケロリンロゴが可愛らしく、ほっとするポイントでした。

 

浴室には開閉できる小窓が一つ。遠くの山並みが覗き、湯気越しの景色が旅情を高めます。正面は 102 号室の明かり取り窓なので視線は気になりません。

 

トイレ
お風呂の反対側には独立トイレです。TOTO 製ウォシュレット付き壁リモコンタイプの最新式でした。

客室まとめ

蔵を改装した客室は、扉を開けると“隠れ家”を発見したかのような高揚感に包まれ、内部は木の香りと柔らかな間接照明でしっとりとした趣きでした。梁や帳場箪笥など、歴史を刻むディテールが随所に残り、ただ泊まるだけでなく“建物の物語に浸る”体験になります。

もっとも築100年超の建物ゆえ、断熱・防音は最新ホテルには及びません。とはいえ 103 号室は幹線道路から奥まっているため車の音はほぼ気にならず、蔵の静けさを感じられました。外気温の影響もエアコンとストーブの二重装備で十分カバーできます。

水まわりは増設部分なので非常に清潔。檜風呂や洗面台は新品同様で、古さにともなう不便は感じません。建物の風情を優先しつつも、清潔さと快適性はきちんと確保された“いいとこ取り”の客室でした。

 

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各種サービスについて

ここからはNIPPONIA 秩父 門前町の宿泊特典のご紹介します。

宿泊特典

秩父クラフトドリンク無料サービス
NIPPONIA秩父門前町では無料で秩父クラフトドリンク“ちちぶコーラ”が提供されます。名水百選にも選ばれた秩父の「毘沙門水」を使用していて自然のカルシウムとミネラルが豊富に含まれています。

ジャンダル

湯あがりにひと口──程よいスパイスが効いていて、体の火照りがスッと引きました!

 

古民家バーでウイスキーのサービス
ホテルから徒歩8分ほどのところにあるBAR「ハイランダーイン秩父」にてホテルのルームキーを見せると、ウイスキーのハーフショットを無料で1杯提供していただけます。

ジャンダル

僕はお酒が強くないことを話したところ、ソフトドリンクを出してくれました。

 

祭の湯の無料入浴券
西武秩父駅直結の温泉入浴施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」のチケット(レンタルタオル付き)がいただけます。宿に温泉がないので帰りにゆったりと温泉に入るのもいいですよね。

公式サイトより引用

アクティビティ

レンタサイクル
電動アシスト自転車のレンタルが可能です。坂道の多い秩父をスムーズに巡れるので、観光に便利です。

レンタサイクル 貸出時間9:00~17:00

人力車、銘仙着付け
ホテルで着物レンタル・着付けを手配してもらえるので、秩父のレトロな街並みを着物で散策したり、人力車で風情ある体験ができます。非日常を楽しみたい方にぴったりのアクティビティです。

街歩きツアー
現役の人力車の引手さんが、秩父の歴史や見どころを解説しながら案内してくれるツアー。地元ならではの話を聞きながら、街の魅力を再発見できる内容です。

街歩きツアー 時間9:30~10:30
ジャンダル

普段は聞けない話ばかりで、秩父がもっと好きになりました!

各施設について 

NIPPONIA 秩父 門前町は、町家や蔵に点在する“分散型”スタイルのホテル。今回は103号室に泊まりましたが、ほかにはどんな建物があるのか――順番にご紹介していきます。

MARUJU棟

母屋
NIPPONIA 秩父 門前町の中心的な建物で、フロントとレストランが一体となっています。もともとは「マル十薬局」という薬屋さんで、100年以上の歴史を誇る貴重な建物が今も残っています。

フロント営業時間 7:00~21:00
21:00~翌7:00は緊急連絡先へ

 

102号室
母屋の裏手にある2階建ての蔵で、メゾネットタイプのお部屋です。NIPPONIA秩父門前町の中で、最も大きなお風呂が備えられているのがこの部屋で、贅沢なバスタイムを楽しめます。

KOIKE・MIYATANI 棟

MARUJU棟から徒歩約6分、大正から昭和初期に建てられた「宮谷履物店」と、登録有形文化財に指定されている「小池煙草店」を活用した建物です。

秩父神社の表参道である「番場通り」の中心に位置し、斜向かいにはレトロな佇まいが魅力の「パリー食堂」もあります。通りは多くの観光客で賑わい、秩父の活気を肌で感じられるエリアです。

 

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アクセスと周辺案内

アクセスは、秩父駅から徒歩5分、西武秩父駅から徒歩15分と、電車利用でも便利な立地です。車の場合は関越自動車道の花園ICから約50分で到着します。駅周辺には秩父神社や番場通りなどの観光スポットも多く、途中で街歩きも楽しめます。

電車秩父駅より徒歩5分
西武秩父駅より徒歩15分
関越道花園インターから50分

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