みなさんこんばんは〜
ジャンダルです
本日も日常のちょっとしたことにツッコミを入れていくシリーズです。
今回もよろしくお願いします。
本日のお題
さて本日私が気になってしまったのは
「最も 〜の内の一つ」という言葉です。
よく英語を翻訳した文章などに使われる言い回しですよね、
中学英語にも出てきたこの言葉ですが、でもなんかモヤモヤしませんか?
これは例えばですが
君はこの会社で最も仕事ができるうちの1人だよ
と言われたらトップクラスだけど、でも同じぐらいの人がまだいるのか…とモヤモヤ
○◯くんはこのクラスで最もイケメンのうちの1人だよ
うーん、同モヤモヤ…
まあ実際そんなこと言われたことはなんですけどね🥲
そんな最近よく聞く「最も 〜の内の一つ」という言い回しについてなぜ使われているのか、といったことも含めお話ししていきます。
なぜ「最も 〜の内の一つ」が使われるのか
「最も 〜の内の一つ」とは英語の翻訳でよく使われます、海外の文章や同時通訳でも使われていました。
なんか変な日本語だな〜と思ってよくよく調べてみると、英語の「one of the most~」を直訳しているんです。
「最も」という最上位を指す言葉と
「の内の一つ」という複数を表す言葉、
これを一文に同時に使ってしまうから、違和感ありまくりになってしますんですね。
最近は特に普通に使われる日本語として頻繁に出てくるようになった気がします、
中には翻訳ではないのに使うパターンも見受けられました。
日本人は白黒はっきりさせずに曖昧さを好む傾向があります、もちろんそれが良い悪いという話ではないんですが、
「最も 〜である」と断定せずになんとなくボヤけて、曖昧な言い方ができるので、日本人には使い勝手が良かったのかもしれません。
つまりこれも「侘び寂び」なのか…
まあ侘び寂びの前に違和感を感じてしまうんですがね〜
「最も」なんて大きく出たもんだから、後から「の内の一つ」と慌てて付け足したように聞こえるんですよね。
しかしこの言葉最近の流行り言葉かと思っていたのですが、なんと太宰治の「人間失格」にも出てくるんですね、第一の手記の最初のほうにこんな一文があります。
それは鉄道のサーヴィスの中でも ”最も気のきいたサーヴィスの一つ” だと思っていたのですが…
これは駅の線路を跨ぐ階段が遊園地みたいにハイカラにするためにあるものだと思っていたという話のところです。「人間失格」は1948年発表なので70年以上昔から使われていたんです、びっくりしてしまいますよね。
「one of the most~」をなんと訳せば良いのか?
そんな違和感をなくすために「one of the most~」をなんと訳せば良いのでしょうか?
やはりキモはthe mostだと思います
ここを「最も」と直訳してしまうのが如何なものかと。
せめてthe mostを「とても」とか「非常に」などと意訳すれば、少しは日本語としても違和感なく伝わりますよね。
「very」と同じ程度の意味と捉えるのがいいと思います。
まとめ
さて今回は「最も 〜の内の一つ」についてのお話しでした。
言葉というものは生き物だとよく言われます、聞きなれない言葉も流行して定着することも大いにありますので「最も 〜の内の一つ」も段々と違和感なく浸透していくのかもしれません。
「最も 〜は 〜だ」という断定的な表現は何を基準にするか、という見方によっても違ってくるので、万人に納得がいく言葉ではないのかもしれません。
表現をマイルドにしてなんとなくみんなの同意を得る、ということについて「最も 〜の内の一つ」は使いやすいのでしょう。
確かに違和感は拭えないのですがこれはこれでそのうち浸透していくのでしょうかね。なにが正しい、なにが間違っているということではなく、これも多様性として生暖かく見守っていくことにしましょう。
それでは今回もご覧いただき
ありがとうございました〜